開催中の企画展

財団設立35周年記念特別企画

 古来、「やきもの」の王者として名高い中国陶磁の中でも、その多様性と色鮮やかさにおいて、群を抜いているのが清時代の陶磁器です。ヨーロッパの王侯貴族や、明治維新後の日本の美術愛好家たちに賞玩(しょうがん)されたことはよく知られていますが、「鎖国」という歴史観の影響もあって、江戸時代の日本へもたらされた清朝陶磁には、これまであまり注意が払われてきませんでした。
 しかし、近年「鎖国」の実態の研究が進む中で、江戸時代には既に相当量が輸入され、日本の「やきもの」生産へも大きな影響を与えたことがわかってきました。  
  この展覧会では、江戸時代の日本人が愛した民窯(みんよう)製品のおおらかさや、近代日本の陶工が好敵手と認めた官窯(かんよう)製品の精巧さを、伝世の名品を選んで紹介します。さらに、清朝陶磁に影響されながらも、常に新しいものを生み出そうとした日本の陶工たちの足跡を、彼らの作品を通してたどります。
 日中の「やきもの」が織り成す百花繚乱の世界をご堪能ください。


財団設立35周年記念特別企画
主催 公益財団法人岡田文化財団パラミタミュージアム、読売新聞社
共催 京都国立博物館
協賛 あいおいニッセイ同和損保、野崎印刷紙業
後援 NHK津放送局、中京テレビ放送(株)、三重テレビ放送、三重エフエム放送
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