開催中の企画展

真宗高田派本山専修寺開山聖人750回遠忌報恩大法会記念展
 当館は、平成24年に開館10周年を迎えることとなりその記念展覧会として地域ゆかりの奈良のお寺大安寺( だいあんじ) と観音さまの展覧会を開催いたします。
 北勢地方には、いなべ市大安町という町があります。この町名は昭和34年に南都大安寺の食封が「員弁郡宿野原 (いなべぐんすくのはら)」にあったことにちなんで名づけられたのでした。
 大安寺は聖徳太子の建立した熊凝精舎(くまごりしょうじゃ)がその濫觴(らんしょう)と伝え、国家的な規模で 建てられた最初の大寺である百済大寺(くだらのたいじ)、天武天皇の高市大寺(たけちのたいじ)、大官大寺(たい かんたいじ)を経て奈良時代には大安寺として平城京に建立されました。天武天皇と聖武天皇の時代には、寺領として北勢地方の所領が寄進され、この地域と大安寺は強い絆で結ばれることになりました。

 この展覧会では、大安寺の名宝観音菩薩と当館の名称「パラミタ」の由来となった『般若心経』の経主(きょうしゅ) である観音菩薩にちなんで、大安寺の至宝と観音さまの名作を展示させていただきたく考えております。
 おそらく、観音菩薩ほど私たちに身近な仏さまは居られないでしょう。じつは、世界中を見渡しても、日本ほど 観音菩薩が沢山制作された国はありません。なぜ、わが国にだけこれだけ観音信仰が盛行したのでしょうか。

 本展では、地元ゆかりの大安寺の名宝と歴史、そしてわたしたちにとって、もっとも身近な仏さまである観音菩薩の名作約50点(内、重要文化財13点)を展示し、その中に日本の心の原点を探ってみたいと思います。

真宗高田派本山専修寺開山聖人750回遠忌報恩大法会記念展
主催 公益財団法人岡田文化財団パラミタミュージアム
特別協力 大安寺
後援 いなべ市、中日新聞社、NHK津放送局、三重テレビ放送、伊勢新聞社、読売新聞社、日本経済新聞社、毎日新聞社、朝日新聞社、シー・ティー・ワイ、ケーブルネット鈴鹿、近畿日本鉄道
協賛 フコク印刷工業
助成 芸術文化振興基金 
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