過去の企画展

飛鳥園仏像写真展 ―老舗写真館がとらえた大和路の仏たち―
「私には仏像も描くことができる、仏像からきっといい心持をくみ取る事が出来るにちがいないと思ひ出した」
(小川晴暘手記1922年6月23日)

 風景画家を目指していた小川晴暘が、仏像を描くために写真家になる決心をしたのは、この年のことでした。かれが目指したのは「写真で仏像を描く」、つまり写真で仏像の美を表現することにありました。写真とは記録であるという認識が主流であった当時、これは大変斬新で革命的なことでした。
絵を描く筆を捨て、絵の具を捨て、職をも捨てて求めた夢。この夢を実現する城となったのが、いまも続く飛鳥園という写真館です。
 この夢は、息子の光三氏に、飛鳥園で修行した多くの弟子にも引き継がれていきます。切手や写真集、あるいはカレンダーや教科書などで、わたしたちが日ごろ目にする仏像の写真の多くは、この飛鳥園が撮影監修したものです。
飛鳥園仏像写真展 ―老舗写真館がとらえた大和路の仏たち―

主催 公益財団法人岡田文化財団パラミタミュージアム、飛鳥園、朝日新聞社
関連イベント
ギャラリートーク「写真の表情・仏の謎」(4回シリーズ)
当館学芸企画部長・赤川一博
14時~15時30分

12月11日(日)「興福寺阿修羅像」
1月15日(日)「中宮寺菩薩半跏像」
1月29日(日)「東大寺月光菩薩像」
2月12日(日)「大安寺楊柳観音像」
このぺーじのトップへ