過去の企画展

川本喜八郎展
世界的なアニメーション作家であり、人形美術家として数々の名作を世に送り出してきた川本喜八郎氏。川本喜八郎氏といえば、『花折り』『火宅』などのアニメーション作品のほか、NHK人形劇『三国志』の人形美術を担当し、お茶の間の人気を博しました。
 1993年には、氏の長年の夢であった、吉川英治氏の『新・平家物語』を原作とするNHK人形歴史スペクタクル『平家物語』が放送され、平清盛、源義経をはじめとする源平の人形たちが、氏の独自の世界観により具現化されました。それから約20年後、2012年のNHK大河ドラマに『平清盛』が決定し、改めて源平の戦いに熱いまなざしが向けられそうです。
 本展ではこの機運の中で、一人の人形美術家が追い求めた高い芸術性を平家物語の人形たち約50体で展観します。
川本喜八郎展

川本喜八郎
川本喜八郎(1925~2010) 人形美術家、アニメーション作家
1925年、東京生まれ。1946年から東宝撮影所の美術部に所属していたが、1950年よりフリーの人形美術家として活躍。1953年に、日本初の人形アニメーション『ほろにが君の魔術師』を制作する。
 その後、旧チェコスロバキアに渡り、人形アニメーションの父とも言われるイジー・トルンカに師事。帰国後は、『花折り』(1968)、『鬼』(1972)、『道成寺』(1976)などの作品を発表する。また、NHK人形劇『三国志』の人形美術を担当し、広くその名が知られることになる。晩年は、国内外の35人のアニメーターを集め、連句アニメーション『冬の日』(2003)の企画と総監督を務めた。近作「死者の書」(2005、岩波ホールで上映)で文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。
 日本人形玩具学会代表委員、日本アニメーション協会会長を務めた。
 2010年8月23日、死去。享年85歳。

主催 公益財団法人岡田文化財団パラミタミュージアム、財団法人NHKサービスセンター
後援

中日新聞社、NHK津放送局、三重テレビ放送、伊勢新聞社、読売新聞社、 シー・ティー・ワイ、ケーブルネット鈴鹿

企画監修 平井徹(慶應義塾大学講師)
特別協力 有限会社川本プロダクション
関連イベント
2011年9月11日(日)14:00~
「朗読と尺八でよみとく『平家物語』」
語り:河原徳子(朗読文学サークルパティオ主宰)、尺八:新田みかん
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