パラミタミュージアム開館20周年
最後の浮世絵師
月岡芳年展
TSUKIOKA YOSHITOSHI
2022年8月4日(木)~9月25日(日) ※会期中無休
幕末から明治へと転換する激動の時代に活躍した浮世絵師・月岡芳年(つきおか・よしとし/1839~1892)。西洋画の写実性を取り込みながら、柔軟な発想とたくましい絵心で、浮世絵の歴史の最後に強烈な閃光を放ちました。
芳年は、12歳のとき歌川国芳に入門し、15歳の若さで画壇デビューを果たします。その後、22歳頃から本格的に浮世絵師としての活動をはじめ、54歳で没するまでに、変容する社会に呼応すべく西洋画の研究や新たな表現を試みながら、師譲りの武者絵や歴史画、錦絵新聞の挿絵、美人画など、多くのすぐれた作品を世に出しました。
芳年といえば、これまで「血みどろ絵」や「無残絵」のイメージを強くもたれてきましたが、そうした作風は画業早期のわずか数年の傾向であり、近年では、画業全体を見渡すことによって再評価の機運が高まっています。
本展では、芳年の代表作であり晩年の集大成である「月百姿(つきひゃくし)」シリーズをはじめ、美人画の傑作シリーズ「風俗三十二相(ふうぞくさんじゅうにそう)」、近代性があらわな「新撰東錦絵(しんせんあずまにしきえ)」シリーズなど、全150点でその多彩な画業を展望します。
この機会に「最後の浮世絵師」芳年による革新的な作品の数々をお楽しみください。
1.「芳流閣両雄動」明治18(1885)年
2.「風俗三十二相 うるささう 寛政年間処女之風俗」明治21(1888)年
3.「一魁随筆 西塔ノ鬼若丸」明治5-6(1872-73)年
4.「偐紫田舎源氏」明治17(1884)年
5.「新形三十六怪撰 地獄太夫 悟道の図」明治23(1890)年
6.「月百姿 はかなしや波の下にも入ぬへし つきの都の人や見るとて 有子」明治19(1886)年
7.「つきの百姿 大物海上月 弁慶」明治19(1886)年
8.「月百姿 玉兎 孫悟空」明治22(1889)年
主催 | 公益財団法人岡田文化財団パラミタミュージアム |
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後援 | 中日新聞社、読売新聞社、朝日新聞社、NHK津放送局、三重テレビ放送 |
企画協力 | 青幻舎プロモーション |