パラミタミュージアム開館15周年特別企画
平山郁夫 展
シルクロードと日本の美
2017年9月1日(金)~10月22日(日)※会期中無休
「美を描き、美を救う」活動を精力的に続けられていた日本画壇の重鎮、平山郁夫は2009(平成21)年12月2日に逝去されました。画壇での数々の業績だけではなく、人類が残した文化遺産の保存修復活動などに貢献された稀有な画家でした。
平山は広島県豊田郡(現尾道市)瀬戸田町に生まれ、幼い日々、瀬戸内海の穏やかな自然と風土に育まれました。少年時代を過ごした故郷の風景をこよなく愛し、故郷の美は、画家としての原点となりました。やがて日本各地の美に目を向けます。
一方、平山は1945(昭和20)年、15歳の時に勤労動員先の広島市内で被爆し、後遺症に苛まれながら画家の道を歩みます。そうした自らの被爆体験に基づき、仏教への深い思いと平和への切実な祈りをこめて独自の画境を切り拓いてまいりました。
仏教への関心は、玄奘三蔵が歩んだシルクロードへの追体験となり、日本文化の源流を訪ね、描く壮大な芸術展開へとつながったのでした。さらにシルクロードから世界の戦跡へ、ユネスコ親善大使として世界遺産の保存救済などへ文化活動が広がり、国際的な「文化財赤十字」活動を実践しました。
本展では画期的な画業となった「シルクロード」作品を始め、「日本の美」や、画伯の原点といえる「故郷や瀬戸内海」などを描いた作品を厳選し展示するものです。平山芸術における日本画のこころと、絵に託した平和の祈り約100点を紹介します。
主催 | 公益財団法人岡田文化財団パラミタミュージアム、平山郁夫美術館 |
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後援 | 中日新聞社、伊勢新聞社、読売新聞社、朝日新聞社、NHK津放送局、三重テレビ放送 |
企画制作 | NHKプラネット近畿 |